出前授業「このまちをすきになったネコ」のご報告

 1月25日(土)こども食堂終了後(13時45分から)、ミモザ2階にて、標記の出前授業を開催しました。

    あなたが暮らしている地域のどんなところが好きですか?

    暮らしていて困っているところはありますか?

    2匹の猫が登場する動画を見て、地域づくりについて一緒に考えてみましょう!

 というコンセプトのもとに開催された出前授業。熊本市の委託を受けた株式会社ボンド様からの依頼を受けての開催でした。

  まず、ボンド様からのご挨拶があり、その後「このまちを好きになったネコ~ぼくも!わたしも!お手伝いできるよ!」の絵本動画を見ました。

 2匹のネコ、ゴロとチャーミーがお散歩にでかけ、地域のみんなのために働いてくださっている自治会長さんや民生委員の方のお仕事を見て学んでいく前半と、長時間の雨になり川が氾濫しそうな時、早めの避難をした方がいいよね、でも、お一人暮らしの車いすのおじいさんは大丈夫かななど心配するゴロとチャーミー。避難所につくとおじいさんがすでに避難していて、自主防災クラブの皆さんの声掛けと手助けがあったことを知る後半。そのような体験を通して、この町に住む人たちをすっかり好きになり、ぼくもわたしも仲間になってお手伝いしたい!となっていく内容でした。

 動画視聴の後は、「みんなはこの町のいいところってどこだと思う」という問いかけ。「歴史があるところ」「公園が多い」などの答えが返ってきたところで「じゃあ、3つのグループに分かれてこの町のいいところ、悪いところを考えてみよう」。

 できた3つのグループは ①剣道部主体のグループ(5,6年生) ②兄弟での参加のちょっと暴れん坊(?)たちのグループ(2年生、3年生、6年生) ③残りの剣道部員(6年生)と高校生、中学生のグループ。

 それぞれのグループは「防災活動」「防犯活動」「交通安全運動」「環境美化・緑化活動」「地域交流会」「いろんな地域活動」「その他」について黄色の付箋紙にはこのまちのいいところ。青色の付箋紙にはこのまちの課題を書いて台紙に貼っていく、という作業に取り組みました。

 作業中は①の彼らは真剣に ②の彼らは途中飽きてしまった様子。③の彼らはちょっと面倒くさい(理屈っぽい?)6年生君たちと高校生の組み合わせで、バトルを繰り広げ。という感じ。

 その後は、各グループでの発表をお互いに聞き、主催者からのまとめの話を聞いて終わりました。

 意外にどのグループも青色の付箋が多く、交通マナーの悪さ(歩行者も車も)や道の狭さを課題とする声。不審者も多いようで、でもそれに対処してもらっているとの声などが共通しているようでした。

 駄菓子屋やパンを作れる店が欲しいという要望も。

 学校に関する課題やスーパーマーケットを増やすの解決方法として、市役所に行くという声もあり、面白いなと思いました。

 剣道部の面々を待って15分遅れで始めた出前授業でしたが、ほぼ1時間で終わりました。

 終了後は、いつもミモザを利用してくれている子ども達のこと。そのまま帰ることなく夕方までトランプをしたり、追いかけっこをしたり、暴れまわったり(?)。おなかがすいたらしく、冷蔵庫に入っていたパンなどを出してあげると、すぐにペロリ。ならばとポップコーンをチンして出せば すぐに無くなり。4袋分があっという間でした。

 地域のことを考える学習も、おなかも、遊びも彼らの心を満たしてくれたでしょうか?

 ミモザとしては楽しい一日でした。来たいけど習い事や部活があって....という子どもたちも多く、どのくらいの子ども達が参加してくれるのかかなり不安な開始前でしたが、食堂には来なくても出前授業には来たという子どもたちもいて、17人での出前授業になりました。